便秘に効く食材と栄養素E ビタミンC
便秘の大敵「ストレス」で大量に消費される栄養素
美容と健康のカギを握る栄養素として知られるビタミンCですが、実は腸にとってもよい働きをします。
ビタミンCは、腸内に入ると乳酸菌のえさとなり、これによって腸内の善玉菌が増え、腸内環境を良好に保ちます。また、ビタミンCが腸内で分解することによって発生するガスは腸のぜん動運動を活発にします。また、固い便を軟らかくする作用も知られています。
ビタミンCには、体内の酸化(老化などの原因)を防ぐ抗酸化作用もあります。ビタミンCは水に溶けやすい性質があるため、体の60パーセントを占める水分中をはじめとし、さまざまな場で抗酸化作用を発揮します。
体内に侵入したウイルスを攻撃する白血球を助ける働きをして、自らもウイルスと闘い、がんを抑制する効果も注目されています。ビタミンCには、インターフェロンという抗がん物質の生成を促進する働きもあるといわれているのです。
一方で、ビタミンCはストレスによって大量に消費されます。便秘に悩む人の背景には、なんらかのストレスがあることが多いものです。つまり、便秘の人の体内はビタミンCが大量に消費されている、もしくは必要とされている状態ですから、しっかりビタミンCを摂ることが大切です。
ビタミンCは摂りすぎても体外に排出されるので、特に許容量は決められていません。水に溶けやすいので、調理する場合はなるべく手早くすませましょう。