便秘解消☆

便秘に効く食材と栄養素F グルタミン

大腸を動かすためのエネルギー源

 

グルタミンは、あまり耳慣れない栄養素かもしれません。しかしグルタミンは、小腸の粘膜を修復したり、粘膜の細胞の働きを高めて吸収を促したり、リンパ球の最大の栄養分となったりという具合に、小腸の免疫機構には欠かせない栄養素です。グルタミンがなければ小腸の働きは維持できませんし、私たちの体を病原菌や異物から守ることができなくなります。すると、体の毒素を排泄したり、毎日のようにできるがん細胞をやっつけることができず、病に打ち勝つことができなくなってしまうでしょう。

 

また、グルタミンは大腸を動かすためのエネルギー源としても使われます。グルタミンは大腸の粘膜上皮が円滑に働くエネルギー源となり、そのバリア機能を増強します。

 

グルタミンは、欠食状態が続いたり、風邪をひいたり、ストレスにさらされたりという事態が発生すると、大量に消費されます。これは、小腸の免疫機構が働こうとしてグルタミンが使われるからです。体内のグルタミン不足は大腸のエネルギー不足にもつながりますから、ふだんから意識して摂りたい重要な栄養素です。

 

注目されている発芽大麦

 

風邪をひいたとき、日本では昔から卵酒がよいと言われていますが、フランスでは、「良質なタルタルステーキ(つまり生肉)」がよいと言われているそうです。

 

グルタミンは、生魚や牛肉、生卵などのタンパク質が豊富な食材に多く含まれています。

 

また、主食として毎日グルタミンを飽きずに摂れる方法に、「発芽大麦」があります。大麦を発芽させ、通常だと削られてしまう外側の部分(グルタミンなどミネラルが豊富に含まれる)も軟らかくして食べることができるように加工したのが発芽大麦です。

 

発芽大麦を入れて炊いたご飯は甘く、独特の風味があります。ここにグルタミンの豊富な生卵をかけたり、味つけをしたカツオを乗せて漬け丼にしたりすると、よりグルタミンが摂取できます。

 



 




 
inserted by FC2 system